会社単位で、また個人でできるセクハラ対策
セクハラを会社単位で防いでいくことは、企業にとって大変重要です。そのまま加害者を放っておくことは、被害者が増えるばかりですし、加害者は無自覚で加害者になっていることが多いからです。それを指摘する人が周囲にいればいいのですが、社長自らセクハラ発言を行っていたり、また社風がその雰囲気に巻き込まれているケースはもっと厄介で、根本的に改善するのが難しく、被害者にとっては苦痛そのものであると言えるでしょう。
もしどうしても我慢できなかったら、会社のセクハラ担当や人事などに相談する方法もありますが、だいたい社内でセクハラが横行しているような職場では、対策に本気で取り組んでいない場合があり、その場合は外部に相談することになるでしょう。それで、セクハラとみなされる定義を学んだり、自分が不快に感じていることに対して、声を上げることができるかもしれません。
それから上司や同僚、部下など、普段から関わっている人々からセクハラを受けている場合は、はっきり直接、「ノー」という態度を表明することが必要です。曖昧な態度や笑顔などを浮かべていると、本気で不快に思っていることが伝わりません。人間関係を考えて、控えめに主張してもわかってもらえない場合は、かなり毅然とした態度で挑む必要があります。
もしそれでもセクハラが止まない場合は、もう一度会社に報告、そして会社もこちらの味方をしてくれない場合には、外部の相談機関を利用しましょう。社内でセクハラ防止のミーティングや研修などを開き、社内セクハラがないように情報を共有、具体的な例を周知して事前に防ぐ取り組みも必要でしょう。