ますます深刻化する職場のいじめ、それぞれのケース
いじめは、するのもされるのも嫌だ、という人がほとんどにもかかわらず、人が集まるところ、必ず力関係があり、それによっていじめも起こってきます。いじめなんて学生のうちだけのこと、なんてはっきり言える人は随分楽天的なのだと思います。会社でも出世争いから人間関係、果ては職場恋愛のもつれ等、トラブルの火種があちらこちらに見られます。
年功序列、終身雇用が保証されなくなったいまの企業では、いつリストラされるか、だれもがわからない不安な環境のなかで働いています。それもあって、いつでも職場内で、力のあるなしを証明するような行動が出やすいのかもしれません。ストレス過多の環境で、運悪くいじめのターゲットになってしまった人は不当な扱いを受けたり、無理難題を押し付けられたり、また人間関係でも無視されたり、いない人として扱われるなど、非常に陰湿ないじめに合うケースもみられます。
自分がターゲットにならなくても、職場全体がそのような悪い雰囲気であれば、いつ自分がターゲットになるかわからないですし、その上、自分もその雰囲気に合わせているのであれば、あなた自身はいじめに直接関係しなくても、その一部に加担していることになります。
職場いじめは、被害者に深刻な影響を及ぼし、精神的、身体的なダメージも大きいです。最終的に退職に追い込まれたり、または退職まで追い込まれないまでも、閑職に追いやられるなど、立場的に抹殺されることもあり、かなり深刻です。また外部にはそのような事情がわからないため、ますます闇は深くなります。被害者が訴えたりしない限り、このようないじめは表には出ないのです。